CCVとは（Ｃｒｏｓｓ Ｃｏｕｎｔｒｙ Ｖｅｈｉｃｌｅ）の略です。つまりクロカン車についての専門季刊誌です。スタイルだけでオフロードではダメな車は扱いません。四駆に乗っている方の全てに読んでもらおうと思って編集・執筆は行っておりません。またドレスアップという飾りは否定しています。興味あるCCVは年式や製造国にかかわらず徹底紹介を行います。広告は最小限なので読みこたえはあります。カラーは10数頁なので色を見たい人はカタログでも見てください。車以外ではオフロードで役立つツールについても実用的で興味のあるものだけを取り上げています。走破性の大きな要素であるタイアについては細身大径を中心に独自にテストしています。ジープとジムニーについては毎号試乗記を掲載しています。過去の優れた技術を見る上からも軍用を中心とした歴史的なCCVについても頁を割いています。コラムから小説に至るまで経験豊かな執筆人が揃っています。広告が少なく本文に見せかけた広告がないので1,800円もしますが、クロスカントリーに興味のある方には一度読んでいただきたいと思っています。ただ、もしあなたが流行っているという理由で四駆を持っているのであれば全く読む必要はありません。また執筆者・編集者としては読んで欲しいとも思いません。
CONTENTS巻頭カラー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・２ Cross Country Note ・・・・・・・・・・・・・１８ CCV IMPRESSION M422 マイティーマイト・・・・・・・・・・・２２ トヨタ ランドクルーザーFJ56V ・・・・・・・５０ スズキ ジムニー ワイドJB33W改・・・・・・・７４ CCV JEEP IMPRESSION 三菱 ジープJ37&J38 ・・・・・・・・・・・・９０ VW166シュビムワーゲン ・・・・・・・・・・１０２ CCV SHORT IMPRESSION ・・・・・・・・・・１０９ ピンツガウアーを飼う ・・・・・・・・・・・１１３ トラクションタイヤリポート ・・・・・・・・１２１ ハンドウインチ再考 ・・・・・・・・・・・・１２８ シャックルについて ・・・・・・・・・・・・１３４ 踊るランクル ・・・・・・・・・・・・・・・１３６ イベントやぶにらみ ・・・・・・・・・・・・１４０ トランスアジアトロフィー ・・・・・・・・・１４４ スコーピオン ・・・・・・・・・・・・・・・１４８ パーツリポート ・・・・・・・・・・・・・・１５６ CCVシリーズのご案内・・・・・・・・・・・・１６０ 前田くにひろのホームページ ・・・・・・・・１６８ 野宿ライダー四駆旅【寺崎 勉】・・・・・・・１７３ コラム ・・・・・・・・・・・・・・・・・・１７６ 読者の声 ・・・・・・・・・・・・・・・・・１８３ 風の便り【中村一生】 ・・・・・・・・・・・１８４ Military CCV History ・・・・・・・・・・１８８ 小説【下駄山岩男】 ・・・・・・・・・・・・１９４ Book Inforｍation ・・・・・・・・・・・・２００ 読者プレゼント ・・・・・・・・・・・・・・２０１ 路外日誌 ・・・・・・・・・・・・・・・・・２０２
表紙写真
Allen Merritt│須永たつひと ───────┼────── 須永たつひと │森田陽司
編集総括：石川雄一 編集主幹：菰田晴雄
発行所：株式会社大日本絵画 〒101-0054東京都千代田区神田錦町1-7
編集：株式会社アイティーエフ 〒358-8691埼玉県入間市豊岡3-4-16
発行人：小川光二 編集人：菰田晴雄
発行日：平成12年6月5日 定価：1,840円（本体1,７52円）
質問等は読者のみにしてください。編集者の時間や金銭的負担のない方法として返信用封筒を同封した封書のみにてお願いします。
ＣＣＶインデックス 
CCVｖol．37 
CCVvol.39
CCV-38 発売は2000年5月8日です
大戦型ジープ以降大きく重くなり続けた軍用小型CCVに対して米海兵隊が調達した超軽量CCV。1.7リッターの空冷V4で重量は800kg未満。独立式サスペンションは1/4楕円リーフをホイルの位置決めを負担させないで使用している。ボディー、エンジン、ギアボックス、デフはアルミ。前後共にインボードブレーキ。
ランクルの4ドアステーションワゴンの流れの祖である50系。元のオーナーである寺田氏がその思い入れを語る。しかし冷静になって試乗してみると急ごしらえであることが露呈する。細部の変更がわかる年表つき。
新世代のジムニーの中で人気のない1.3リッターのワイドだが、その弱点を少なくするように細かい改造を行ったもの。たとえばギア比の改善はトランスファーを3軸式のものに換装することで解決しているが、こんなこと一つにも秘策がある。
ジープのワゴンの中でガソリン車二台を試乗。どちらもサスペンションに手を入れているので大人しい外観からは意外なほど走る。クラシックな4ドアワゴンであるが1.5トンと軽くジープ一族らしさも残っている。
某所にて分解・再生中の有名な水陸両用のVWを観察。当時の機構解説図と共に分解中の部品を見る。水上だけではなくオフロードカーとしても優れる。
アメリカ人の考えるスーパーなCCVは必ずしも大馬力にハイリフトだけではない。パイプを組んだスペースフレームに支点の少ないサスを組み合わせて空気圧利用で車高調整が可能としている。しかしエンジンはホットなものではなく全体のサイズも大き過ぎない。接地性を極度に追及して、虚飾を排した車体は国防色の渋い仕上げが不気味だが、とても魅力的。
ピンツガウアーを飼う
エンジンや駆動系のメインテナンスをしている内に新発見があったり、各所に見られる「小技」をいろいろと紹介。
セレクティブ式で避けられない強制スリップについて検証し考えて見た。強制スリップによる不安定な挙動はサスをクロカン向きにするほど起こり易いという皮肉。
U字型の片持ちシャックルが発売されるので紹介してみた。リーフとの相性がポイントとなるだろう。古いジープのUシャックルとは形状は似ているが発想は大きく異なるようだ。
★トラクションタイア:ダンロップの700R16は限られた車種のオーナーには朗報。ピンツガウアーについていたスイス製のタイアは245-16という珍しいサイズなのでジープに履かせてみた。再生のスノータイア。
★台湾で行われたトランスアジアトロフィー。
★パーツリポート:ビードロックホイルはアメリカではハードコアなユーザーが使っているし日本でも一部の競技では使われている。低圧でもビードが外れないという長所と、手組みが容易なホイルとしても価値がある。JJCによる特価頒布の案内も。大径タイアの減圧は面倒なものだがデフレーターという器具は少し横着が出来る。
★ハンドウインチ再考:スタックからの脱出用としてアメリカから輸入した安物と高級品をチルホールと併せて比較してみた。
★野宿ライダー。
★ランクルマン前田の電脳通信道場:人力作業、消費者の求めるものは。
★コラム:36と行く、山奥で最期のご奉公をしているジープを見て、ランクルが最高その他。
★風の便り:道楽そして趣味を考える。
★ミリタリーCCV:タトラ社とその車両(第4部)
★小説:卒業論文
インターネットと言う世界規模での情報交換が低コストで出来るシステムが次第に普及してきています。あくまでも電話やファクスと同様に通信手段なのだからシステムだけでバラ色の未来になるわけではなくて伝えられる内容次第なのは当然ですが、それさえわきまえて活用すれば便利なものです。本誌の出版元も独自のホームページを開設しました。アドレスはhttp://www.kaiga.co.jpでCCV以外にもモデルグラフィックス誌関連や児童書等も検索出来ます。パソコン通信は古くから使っていますが通信環境が良くなればなるほど大切さを感じるのが「現物」とか「実体験」だと思います。電話線だけでこんな情報も手に入ると言う驚きと共に電話線で運べないモノの多さを改めて感じます。ともすれば擬似体験とか耳学問ということで満足してしまいがちなのがインターネット時代の落し穴ではないかと思います。実際に土や油で手を汚して苦労や感激を伴いながらの専門誌造りをこころがけたいと思っています。
"テストドライブビデオCCV-35〜38"
CCV-35以降の誌面刷新の時から予告していたビデオが出来上がりました。試乗時にビデオ映像の獲得を行うことで印刷物では伝え難いCCVのオフロードでの走り、特にサスペンションの動きを伝えようと言うものです。収録されている車種が多いので全体では62分間くらいにもなってしまっていますが盛り沢山で飽きない内容だと思います。その他イベントやCCVビデオ制作の上でのNGシーンや誌面には出せなかったスタック場面と言った「裏」も盛り込まれます。価格はなるべく安くと出版元にお願いして2,900円となりました。5月の23日ころには書店にも出回る予定ですがビデオを扱われない書店さんも多いので他のビデオ同様に通信販売もいたします。CCV巻末の振替用紙でご注文下さればお送りいたします。
本誌記載の条件さえ満たしてくだされば無料で差し上げているステッカーですが、4月中旬あたりからは、新しくなり見栄えのする「切り文字」タイプとしました。色も三色から選べます。詳細は本誌巻末記事を参照してください。
CCVｖol．37 CCVvol.39ＣＣＶインデックス 
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