編集室の近くで取材を快諾されていた方の個人輸入車がやっと上陸したので走行2,000Kmくらいのものを数日間借用して試乗。ロングL/R小史からL/Rについての様々な話題も集めてみました。こちらへの質問が多いCCVなので徹底特集にしましたところ24頁にもなってしまいました。それにしても出来れば「わかる方に」限って買ってもらえればオーナーも車も幸せだろうなと言うCCVです。

三菱の最新排気規制対策ジープ。これも読者の方のご好意でみっちりと試乗出来ました。J53に対してそんなに捨てたもんじゃない。またCCVなりの性能向上案も提案しました。装飾案ではありません。

これも排気規制からみで古いブロックのエンジンを使った2.8リッター車。残念ながら最軽量のタイプ�Tではなく余計なものがついているタイプですので重くてA/T車です。排気量は少ないものの6気筒らしいトルクはあり、そんなに失望ものでもありません。

ダッジの軍用トラックですがM37B1とは違って中身はただの民間のV8+フルタイム四駆トラックで米軍は結構この手を使っています。こんなベーシックなアメリカのCCVの試乗というのが米軍払い下げでないと難しいのも現実。米軍の放出車は昔も今もワンオーナーで手入れの良いアメリカンCCVを格安に入手する穴場でもあります。

フルタイム四駆乗用車でありながらCCVを目指した車が70年代後半にデトロイトで生まれ販売面では成功しないまま消えて行きました。日本にも僅かに輸入されたワゴンの残党を入手し試乗しました。

つまりジムニー8という早い話が輸出用の国内販売もの。軽のギア比やボデーそのままに4サイクル4気筒を載せた暴れ馬ジムニー。

現車の試乗はまだですが、新型がいかに床下へのコストを倹約して箱の部分の内外装に金をかけたかを写真と資料で検証してみました。

• パーツリポートは、ポリエアーというエアバッグをサファリ、ランクル80、ディスカバリーに装着してみた結果。まだまだ問題点がありますが、システムを組めば面白そうな補助スプリングだと思います。メガウインチと言う2速に変速出来る強力なウインチがやっとサンプル輸入出来ました。総減速が468:1にも133:1にも出来るというものです。〆切スレスレの入荷でテストは次号。その他、欧州の牽引ロープ、スコップ、ツルハシそして20リッター缶を軽く紹介。
  
• 「こんなCCVがあったら」というコラムはスタビやショックの発想を転換したものを提案、またミッドシップでキャブオーバーのCCVという夢のような車について。
  
• 社会とCCVではNOx法関連の動きについてと、大きく変わった車検制度についてユーザーの権利そして義務。
  
• ツール考としては、最近噂があるアルミホイルの破損事故に関連して考えてみました。読者の方からの破損事例についての情報を待っています。
  
• アイデア工房では誰でも出来てお金のかからない工夫を紹介。
  
• 買物リポートは､まず海外からの買物でのトラブルについてのアドバイス、日本へ進出するアメリカの通販。一部の四駆関連の輸入業者やメーカーが値下げを行い初めています。日米摩擦にもなっている補修部品の純正・社外品の問題について。世界各地から集めた面白いものこだわった物を紹介。ゴム長靴にでも高級はあります。
  
• イベントはトライアル、ローヴァー関係、緑車集会です。
  
• 小説はランクルを題材として少し「青い」内容。
  
• トラクション･タイアについてはジムニー用として作られたTOYOのマッドステージを多面的にテスト。これはメーカーとしては久々にヒット商品となったようです。もう1本はドイツの堅実なタイアメーカー、コンチネンタルが古くから製造しているマッドタイア、タイタン750-16-10。SATのドイツ風といったところですが10PLYしかないのが残念。
  
• コラムには常連のジープJ36紀行、ランクルが最高の他にも佳作があります。
  
• 中村一生
  
• ミリタリーCCVヒストリーはフランスの名門メーカーであるデラヘイが消滅する寸前まで作っていたジープ+VWビートルのような車。このCCVの開発過程で仏陸軍がジープと戦後作られた英仏のCCVをテストしたら戦時型ジープが最も優れていたという皮肉な結果もあったそうです。
  
• 書評はジムニーについてのビジネス本、ポストバブル車選び本、そして戦後の首都をMB/GPWから見た本を紹介しています。
  
• 毎号読者プレゼントは､珍品があります。今回の目玉はタイアが4本、燃料携行缶、入手の困難なカレンダーがあります。次号では輸入した(!)ツルハシの予定。