CCVとは(Cross Country Vehicle)の略です。つまりクロカン車についての専門季刊誌です。スタイルだけでオフロードではダメな車は扱いません。四駆に乗っている方の全てに読んでもらおうと思って編集・執筆は行っておりません。またドレスアップという飾りは否定しています。興味あるCCVは年式や製造国にかかわらず徹底紹介を行います。広告は最小限なので読みこたえはあります。カラーは10数頁なので色を見たい人はカタログでも見てください。車以外ではオフロードで役立つツールについても実用的で興味のあるものだけを取り上げています。走破性の大きな要素であるタイアについては細身大径を中心に独自にテストしています。ジープとジムニーについては毎号試乗記を掲載しています。過去の優れた技術を見る上からも軍用を中心とした歴史的なCCVについても頁を割いています。コラムから小説に至るまで経験豊かな執筆人が揃っています。広告が少なく本文に見せかけた広告がないので1,800円もしますが、クロスカントリーに興味のある方には一度読んでいただきたいと思っています。ただ、もしあなたが流行っているという理由で四駆を持っているのであれば全く読む必要はありません。また執筆者・編集者としては読んで欲しいとも思いません。
(C)1995 株式会社大日本絵画 無断転載を禁じます。
CCV-19
モデルグラフィックス別冊 雑誌コード18748-9 1,800円
CONTENTS
巻頭カラー・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
Cross Country Note ・・・・・・・・・・・・18
特集
レインジローヴァー 1974年型 ・・・・・・・・22
CCV Impression
日産 テラノ A2M ・・・・・・・・・・・・・・46
トヨタ ランドクルーザー FJ25・・・・・・・・60
スズキ ジムニー LJ20・・・・・・・・・・・・72
CCV JEEP IMPRESSION
三菱 ジープ J30・・・・・・・・・・・・・・88
CCV SHORT IMPRESSION ・・・・・・・・・・102
トラクションタイヤリポート・・・・・・・・120
パーツリポート・・・・・・・・・・・・・・130
買物リポート・・・・・・・・・・・・・・・134
社会とCCV ・・・・・・・・・・・・・・・・138
アイデア工房・・・・・・・・・・・・・・・141
紳士の大きな玩具・・・・・・・・・・・・・144
イベントやぶにらみ・・・・・・・・・・・・146
CCVシリーズのご案内 ・・・・・・・・・・・153
CrossCountryVoice【登日邦明/掛札國昭】・160
野宿ライダーのつぶやき 【寺崎 勉】・・・・164
コラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・167
風の便り 【中村一生】 ・・・・・・・・・・179
読者の声 ・・・・・・・・・・・・・・・・184
Military CCV History・・188
小説 【下駄山岩男】 ・・・・・・・・・・・195
Book Information ・・・・・・・・・・・201
読者プレゼント ・・・・・・・・・・・・・・202
路外日誌 ・・・・・・・・・・・・・・・・・204
表紙写真:蒲生晴夫
編集総括:石川雄一 編集主幹:菰田晴雄 VTRディレクター:鈴木修二
発行所:株式会社大日本絵画 〒101東京都千代田区神田錦町1-7
編集:株式会社アイティーエフ 〒358埼玉県入間市豊岡3-4-16
発行人:小川光二 編集人:菰田晴雄
発行日:平成7年9月5日 定価:1,800円(本体1,748円)
質問等は読者のみにしてください。編集者の時間や金銭的負担のない方法として返信用封筒を同封した封書のみにてお願いします。
CCVインデックス CCVvol.18 CCVvol.20
(C)1995 株式会社アイティーエフ 無断転載を禁じます。
★内容
1974半世紀以上前にジープが大量に作られて以降CCVの最も大きな「節目」は25年前のレインジ・ローヴァー(R/R)の登場だと思います。今回は1974年の4速車つまりオリジナルR/Rと変わらないモデルでかつオーナーがクロカンOKという幸福なR/Rを徹底取材しました。そしてR/Rのギアボックスについての考察、開発秘話と初期のモデルについて。また当時の設計主任へのインタビューもあります。
L/Cマニアのメッカたるロスアンジェルスのスペクターオフロードにある40系の元祖で初の輸出モデルを取材。中身はトヨタジープだが外装は40系という過渡期のものだが性能と品質に妥協が少なかったように思える。また国内でレストア途中のシャーシーも取材。
四駆トラック上がりのCCVとしては内容の良かったテラノの初期モデルに乗る。サーフやパジェロ類の売れ行きに惑わされて下品な路線になったが鳴かず飛ばずでモデル終期を迎えようとしている。もっと思い切ったクロカン路線を歩んでいたらと悔やまれるCCV。
アメリカでヒットしたウイリスワゴンを手本に作られたジープ30系の初期モデル。エンジンやギアボックスにJ3との互換性は高いものの全く異なる顧客に売り込もうとしたCCVである。
- ショート・インプレッション 滅多にない水陸両用ジープGPAが水に入るという滅多にないドライブ/セイルの機会があったので出かけました。いい経験でした。新しいジープと言われていたM151A2も退役が続いていますが久しぶりにコンデションの良いものを高速走行させる機会がありました。しかし、その直前に乗ったオーストラリアから3台まとめて輸入された新品に近いMB/GPWに比べて機械としての進歩は長足ではないことは事実です。アクスルのギア比をターボなしHJ60のA/Tのものに替える事でギアを全体に低くしたランクル70にも試乗、具合いが良いようです。R/Rの新型にオフロードで乗りましたが基本性能があまり劣ってはいないと思いますが内装にマッチした靴や服の持ち合わせがない。チェロキースポーツも同様に乗りましたが軽いことのメリットも味わった反面デトロイト的雑さも感じました。試乗はしていませんが最近のGについてもメーカー情報を取り寄せました。
- パーツリポート:$100くらいで買える回転式探照灯はリモコンで操作出来るし脱着式という優れたオフロードランプ。ケブラーの軍手が市販されています。軍手としては高いのですが安全のための贅沢です。野外のランプと燃料についてコストダウンを考えると灯油ランプが適当だと思い英中米のものをテストしました。火を入れるまでが面倒だが能力はしっかりとある古いディーゼルみたいなものでマニア向き。バッテリーの輸入もしましたが硫酸を扱うという危険と世間体の悪さがあります。
- 買物リポートは、日米部品問題はいずれ日日問題になりそうだという話。サス・キットのような重い物の買い方。Uジョイントの中身、工具の輸入。
- 社会とCCV:アメリカの解体部品事情の一端を見ると彼らが大量消費の反省を始めているのがわかります。加州の排気規制も街中の計測器までオンライン化しているのには驚きます。7月から変わった道路運送車両法ですが車検が安くなるかも結構ですが、安全はどうなるのでしょう。
- アイデア工房では安上がりなルーフキャリアーの製作例。ジープのアルミアンダーガート製作。ジープのように改良が簡単に出来るのもひとつの性能です。
- 紳士の大きな玩具と題して軍用の大型CCVでの楽しそうなトライアルの様子。
- イベント紹介は旧車、英車、緑車の各集会の紹介とアメリカの緑車集会。
- トラクション・タイア:グッドイァーG90は欧州での四駆トライアル熱に応じて古い軍用パターンがラジアル化してリバイバルしたもの。750R16と700R16をジープでテスト。マッドステージとXCL比較。ミシュランXZLについて。
- XCボイスは災害に役立った器具類。国内で再生を待つフォードGTB。
- 小説は雨の夜のスタックを題材の暗い内容。
- コラム:ジープJ36紀行、ランクルが最高の他にも佳作があります。震災に遭われた方のリポートは単なる対応策だけでなくCCV乗りの普段からの近隣とのつきあいについても。
- 中村一生氏はPL法とCCVについての考察。
- ミリタリーCCVヒストリーはポルシェ設計のスタイァー製野戦指揮車について。
- 書評は摩擦の専門家の本と、マニアが集まって作ったジープJ4の情報誌。
- 毎号読者プレゼントは、珍品があります。今回は帽子、T-シャツ、ライターの他に珍しい傘立て、パトロールの木製フェンダーがあります。初期型ハイラックス4WDは前号応募者辞退により再度登場、変わったところでは読者の方から寄贈のCCVビデオがあります。
CCVvol.18 CCVvol.20
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