古いCCV、それも海外のものはユニークなものがあるが同時に各国の技術上のセンスの違いも感じられる。これは数年前に輸入されて休眠していたイタリアの大メーカーが作ったフィアットのカンパニョーラ旧型最終モデルである。CCV-12で扱ったアルファロメオとは似ているがメーカーの独自色もある。

スペインはオートトラクション社開発のコイル化キットを組み込んだJA11型が陸運局の認証をとってナンバーをつけたのでオフロードコースに持ち込んでみた。無難路線をいく大企業とは異なり性能重視の思いきりの良さでオンロードを犠牲にすることなく走破性を得ている。

今年発表される数少ない新型車なのでV6のA/T車を借り受けて試乗。サーフらしさの良かったところはなくなり重く太ったステーションワゴンとなっている。もうじき発表の新型プラドがシャーシーを共用するというがなんと言うことか。

ディーゼルで4枚ドアのステーションワゴンというブームのはしりであった60の6気筒版。質実剛健過ぎた50系に比べて一般受けを狙って成功はしたが手抜きと妥協も結構見られる。CCVとしてはチューンを間違えなければ実力はあり。

コイル化されたシエラ/サムライはジムニーと同じサスのレイアウトでいてトレッドが広いので走破性が逆転している。エンジンの特性も悪くなくちょっとした工夫で楽しめそうなCCVとなる。

本誌にコラムを書かれている寺田氏のランクルを細かく観察。その改造歴から現状のHZJ42化までの紹介とアイデアに満ちた各部。少しでも良い車をと浮気を繰り返すのではなく、ランクル一筋に工夫を重ねて、軽量化を行い這うことの出来るギアとエンジンを移植している。

和製ジープワゴンJ30系の最終モデルの内で2.6リッターのガソリンエンジンを持つJ37の人気は高い。パワーがあるので30系らしからぬ身軽さが身上だが、それもその筈でパジェロの2ドア車よりも軽量だからだ。

自分が購入した車に今号もまた頁を割くのは恐縮だが、登録のためあるいは走るための整備の過程で色々な発見もあった。CCV-19での初期型RRの記事の続編として読んでいただければ幸いである。苦難の修理記録といったところ。

• 海外からの情報としては「アイベックス�U」というLRベースのスペースフレーム車で小量生産ながら性能・スタイル・価格のいずれもが魅力的。またフォードのコンセプトトラックは4ドア・ピックだがトラック臭のないもので新型V10と共に近く市販の予定。
  
• トラクション･タイア:クーパー社のSTT、スーパートラクショントレッド。
  
• ツール・リポートではドイツ製高級牽引具脱着アダプター、注文でサイズやオフセットが選べる鉄ホイルでパイプのスポークでアルミ並に軽い。木材や竹のバンパー。
  
• 買物リポートではストラップレンチ、アルミのボルト、マリン用品、オプティマバッテリーその後、農機具店、チェロキーの部品輸入、
  
• 前号での自衛隊のCCVについての質問を防衛庁に投げかけたところ失望もしたが唖然としてもしまった返答があった。
  
• Y60サファリのサス改造案。成功例ではないが色々と試行錯誤の過程がある。
  
• アイデア工房ではジープを少しでも便利かつ快適にする質素なアイデア。
  
• 「こんなCCVが欲しい」ではコンパクトなCCVのイラスト入り提案。そしてアメリカでオーダーメイドされているグラスファイバー製リーフスプリングの可能性について。
  
• ヘビー・モブと題して英国での大型CCVトライアルのシーン集、トラック・MV好きな方へ。
  
• トレイルメイキング、有志で行った千葉のオフロードコース内での林道開拓工事兼走行会。
  
• ＸＣボイスはハスクバーナの刈り払い機。
  
• コラム:ジープJ36紀行。ホイルベートとトレッドの比率考（各車の数値一覧表付）ランクルが最高。世界の切手に見るCCV。
  
• ミリタリーCCVは、大戦中秘かに開発されていた軽量MBについて。現在のトライアル車にも通じるもの
  
• 今号の読者プレゼントも珍品・奇品を含めて数多くあります。意外と応募規定を守られない方が多いのですが抽選の対象外となりますのでご注意下さい。

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